シャトー・グラン・コルバン・マニュエル / Chateau Grand Corbin Manuel

Château Grand Corbin Manuel

1855年創設・サンテミリオン北西ポムロール境界——グラン・クリュ・クラッセの称号を持つ7haの小シャトーが、樹齢35〜40年のメルロー主体からチェリー・プラム・スパイスの繊細なエレガンスを引き出す

シャトー・グラン・コルバン・マニュエルはボルドー右岸、サンテミリオンの北西端に位置するシャトーです。ポムロールとの境界に近いこの一帯はかつて「コルバン(Corbin)」と呼ばれる大きな所有地が広がっており、グラン・コルバン・マニュエルはその一角から分離した区画です。1855年の創設当初はベシャード家の所有で「ラ・グラン・メテリー」と呼ばれていましたが、1965年にピエール・マニュエルが取得して現在の名称に改めました。2005年にはステファン・ド・ゲイ氏が引き継ぎ、現在もド・ゲイ家が運営しています。サンテミリオン・グラン・クリュ・クラッセの認定を受けており、畑の面積は7ha。平均樹齢35〜40年のブドウが1haあたり6,600本の密度で植えられています。

品種構成はメルロー約80%・カベルネ・フラン約15%・カベルネ・ソーヴィニヨン約5%で、ヴィンテージによって比率が変わります。土壌は砂と粘土が混じり合い、ポムロール境界特有のやや軽質な土が、このシャトーのミディアムボディでフレッシュなスタイルに寄与しています。醸造は温度管理されたステンレスタンクで行い、フランス産オーク樽(新樽比率50%)で12〜18か月熟成します。セカンドワイン「クロ・ド・ラ・グランド・メテリー」も生産しており、年間平均生産量は約3,500ケースです。

赤いチェリー・プラム・リコリス・スパイス——メルローが織りなすベルベットの質感とカベルネ・フランの繊細な香りが溶け合う、3〜14年の熟成幅を持つエレガントなサンテミリオン

完成したワインはミディアムボディで、明るい酸とバランスのよいタンニンが骨格を作ります。香りは赤いチェリー・プラム・リコリスを主軸に、スパイス・エスプレッソ・森の下草のようなニュアンスが重なります。メルローが果実味の豊かさとベルベットのような質感を与え、カベルネ・フランが上品な香りと繊細さを添えます。飲み頃は瓶詰め後3〜5年から始まり、良好なヴィンテージでは14年程度まで楽しめます。若いヴィンテージには60〜90分のデキャンタージュが推奨されます。ローストラム・ダック・仔牛といった肉料理との相性が抜群で、格付けシャトーとしては手の届きやすい価格帯から探せるサンテミリオンの実力派です。