今世界では冷涼産地からエレガントなワインが造られています。世界のトレンド、かつての「パワフル・フルボディなワイン」から「エレガントでライトなワイン」に変化しているのと、比例し冷涼な気候で造られるワイン「クールクライメイトワイン」が注目されています。
暖かい気候を持つカリフォルニアや南アフリカ、イタリアではワインメーカーは標高の高い土地や海岸沿いを開拓しています。日本で北海道ワインが人気なのも現在のトレンドにマッチしたワイン産地であるからと言えます。
今回は、そんな冷涼な気候を持つ場所で作られたワインをいくつかご紹介いたします！
Mosel
急斜面から造られるタイトで繊細なリースリング
一般的にワイン造りの北限と言われている緯度50に位置し、偉大なリースリングが生み出す冷涼地の代表的産地です。
冷涼な土地ゆえブドウの完熟すら難しいが、恵まれた区画から世界を代表するような白ワインが作られています。写真のように湾曲したモーゼル川に沿って畑が続きますが、日照の多い南向きであることがより優れたワインを生み出す一つの条件となります。
冷涼な気候を感じさせる、目が覚めるような酸と硬質なミネラル、上品な甘みを備えた唯一無二のバランスを持つモーゼルならではの味わいをお楽しみください！
Sonoma Coast
カリフォルニア随一の冷涼地
数キロ先には太平洋が広がり、冷たい海風は吹き続ける影響で海霧が発生し、非常に冷涼な気温が保たれます。霧が晴れると気温は上がり、気温差によってワインに凝縮感が生まれます。
このような気候を持つソノマから2004年設立から急激に評価を伸ばしているワイナリー アントヒル・ファームズをご紹介！
冷涼な土地から生み出される優美で繊細なワインはブルゴーニュの偉大なワインを彷彿とさせます。ブルゴーニュワインの権威アラン ・メドー もメーリングリストに登録するお墨付きワイナリーです。
Casablanca Valley
チリのオアシスと呼ばれる随一の優良産地
東西約30kmに渡って広がるカサブランカヴァレーは西は太平洋、東には広大な内陸に伸びています。
南極からのフンボルト海流により冷たい海風が吹くことで海霧が発生し周囲の温度を下げます。雲もおおくチリの他の産地と比べ晴れの日が2/3減となり収穫時期も一ヶ月ほど遅れます。ゆっくり生育することで酸度を保ちながら完熟します。
SBやシャルドネ、ピノ・ノワールが適しており、特にSBはチリを代表する素晴らしいワインが生み出されます。南国テイストのイメージのチリで造られながらシトラス感が強く、クリスピーな酸と石のようなミネラルを感じさせるエレガントな味わいです。
