トレディベッリ/Trediberri
Trediberri
「ベッリの三人」——ラ・モッラに2007年誕生した新鋭が示す、次世代オールドスクール・バローロの最前線
トレディベッリは、ピエモンテ州ランゲ丘陵のラ・モッラ村最西端に位置するベッリ集落を本拠とするワイナリーです。ドメーヌ名「トレディベッリ」は「ベッリの三人(Tre di Berri)」を意味し、2007年の創業に際してニコラ・オベルト(経営担当)、その父フェデリーコ・オベルト、そしてトリノ出身の銀行家ヴラディミロ・ランバルディの三人が共同でベッリのMGAに5ヘクタールを購入したことに由来します。フェデリーコは1970年代からラ・モッラの伝説的ワイナリーレナート・ラッティでセラー・マスターを長年務めた経験と、数世代にわたる農家の血筋からくるテロワールへの深い洞察力を持ちます。一方ニコラはボッコーニ大学(ミラノ)でファイナンスを学んだ後、ワインへの情熱が「家業の引力」に抗えず家族のプロジェクトに加わりました。2011年が初の商業ヴィンテージです。
現在の畑は合計約10.5ヘクタールで、ベッリ(約5ha)、バローロの「グラン・クリュ」として名声が高いロッケ・デッランヌンツィアータ(約2.8ha)とトッリリオーネ(同)の3つのクリュを中核とします。ニコラは文字通りロッケ・デッランヌンツィアータの畑の前で生まれ、4歳の頃から泥だらけのブドウ畑でサッカーボールを蹴っていたという逸話があり、この畑への愛着は格別です。フェデリーコがオベルト家の家族所有地として持ち込んだロッケ・デッランヌンツィアータとトッリリオーネは、ネッビオーロのほかバルベーラ、ソーヴィニヨン・ブランも栽培し、ドルチェットとネッビオーロはバスティア・モンドヴィとクラヴェサーナの借地区画でも生産されています。全畑でオーガニック農法を実践し、化学合成農薬や除草剤を使用しません。
コンクリートタンクとガルベロット大樽——「次の偉大なオールドスクール・アジエンダ」が体現する、ラ・モッラの香り高きテロワール表現
ラ・モッラは1980年代後半からバローロのモダニスト運動と最も強く結びついてきた産地ですが、トレディベッリはこの流れに逆行する伝統派として登場し「次の偉大なオールドスクール・アジエンダ」として大きな話題を呼びました。醸造ではコンクリートタンクで発酵させ、イタリアの老舗樽メーカー・ガルベロット製の大樽(ボッティ)で熟成という徹底した伝統的アプローチを採用。小樽(バリック)は原則として使用しません。ラインナップのフラッグシップは「バローロ・ロッケ・デッランヌンツィアータ」で、クランベリーやドライローズ、スパイスの複雑なアロマにチゼルドなタンニンが加わるラ・モッラらしい香り高く繊細なスタイルが高い評価を受けています。ヴィンテージによってはロッケの果汁をスタンダードの「バローロ・デル・コムーネ・ディ・ラ・モッラ」に加え、全体をレベルアップさせるという柔軟なアプローチも見せます。ラベルはピエモンテを代表するアーティスト、ピエルフラヴィオ・ガリーナの手によるもので、ランゲの色彩を大胆に捉えた独自のアートワークがワインの個性を視覚的にも伝えています。 メタディスクリプション:ラ・モッラのバローロ新鋭ドメーヌ、トレディベッリ。2007年にニコラ・フェデリーコ・オベルトとヴラディミロ・ランバルディの三人が設立し、ベッリとロッケ・デッランヌンツィアータの区画からコンクリートタンクとガルベロット大樽による伝統的醸造で香り高いバローロを生み出す「次世代オールドスクール」の旗手です。