商品名(原語) |
Meursault 1er Cru Poruzot Dessus
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タイプ | 白 / 750ml |
産地 | France / Bourgogne / Meursault |
生産者名 | Tessier |
生産年 | 2022 |
ぶどう品種 | Chardonnay |
輸入元 |
Firadis |
備考 | *お届けするヴィンテージは2022年でございます。 |
![]() Domaine Tessierブルゴーニュ最高の無名の生産者
ドメーヌ・テシエの歴史は、ムルソーに根ざした家族経営の背景を持ちながらも、アルノー・テシエ氏が本格的にワイン造りを始めたことで新たな転機を迎えました。ムルソーに約7.5ヘクタールの畑を所有していたテシエ家は、長らくそのブドウを他の生産者に貸し出していました。しかし、アルノー氏の父であるミシェル氏が本格的にブドウ栽培を開始し、自身でもワインを造る道を模索するようになります。2005年、ミシェル氏の突然の早世により、当時わずか21歳だったアルノー氏がドメーヌを引き継ぐことになりました。若いながらも情熱と才能に満ちたアルノー氏は翌年、自身初のヴィンテージをリリースします。その数はわずか1,500本と少量でしたが、その品質の高さは業界関係者を驚かせ、一躍注目を集める存在となりました。現在、テシエのワインはムルソーの新世代を象徴するものとして多くの評価を得ています。 畑とブドウ栽培へのこだわり
ドメーヌ・テシエが所有する畑のほとんどはムルソーに位置し、特にシャルム、ジュヌヴリエールといったムルソーの代表的なプルミエ・クリュが含まれています。また、ブルゴーニュ・ブラン用の区画を少し含むものの、畑の大半はムルソーの中心地で栽培されています。 アルノー氏のブドウ栽培は、持続可能な農業を基盤とし、ほぼビオロジックの手法で行われています。除草剤や殺虫剤を一切使わないのはもちろんのこと、1ヘクタールあたりに植えられるブドウの樹は約1万本と非常に密植されています。この手法により、各樹がブドウに集中的な養分を送り込むことで、凝縮感のある高品質な果実が得られます。 さらに、光合成を促すために長梢を高く固定する一方で、葉をむやみに取り除かないという独自のアプローチも採用されています。こうした丁寧な畑作業が、テロワールの個性を最大限に引き出し、テシエのワインの純粋さと力強さを生み出す基盤となっています。 ワイン造りの哲学と高い評価アルノー・テシエ氏のワイン造りは、徹底した「テロワールの表現」を目指しています。そのため、人為的な介入を最小限に抑えることが大きな特徴です。収量を制限し、健康で凝縮感のあるブドウを得ることで、余計な技術や補正に頼ることなく、高品質なワインを造ることを可能にしています。 発酵や熟成の過程でも自然なプロセスを重視し、樽熟成には30%以下の新樽を使用しています。これにより、樽の風味が過剰に前面に出ることなく、ブドウそのもののピュアな風味が活きたワインが仕上がります。また、ムルソーの個性が際立つよう、クリュごとの特徴を最大限に活かしたスタイルを追求しています。 こうした姿勢により、テシエのワインは世界のワイン評論家から高い評価を受けています。ジャンシス・ロビンソン氏は彼のワインを「ムルソーの新しいスタイルの代表例」と評し、またビル・ナンソン氏も「ブルゴーニュ最高の無名の生産者」「アルノー・テシエは次世代を牽引する生産者」として大きく注目しています。テシエのワインは、現在も成長と進化を続けるとともに、ブルゴーニュの伝統と革新を体現する存在として、多くのファンに愛されています。 Meursault 1er Cru Poruzot Dessus最高樹齢60年以上。ポリュゾ・ドゥスュは、ポリュゾの中で最も優れた斜面上部の区画。所有区画はジュヌヴリエールに隣接する。石が多く表土の薄い土壌を持つ東向き斜面にあり、緊張感と高い密度を備えたワインを生む。熟したレモンや白い花のフローラルな香り。トーンの高い緻密な味わいに、シャルドネ・ミュスクと名付けられたクローンが芳香を添える。 |