アルノー・アント / Arnaud Ente

Arnaud Ente
白ワインの巨匠アルノー・アント
アルノー・アントは、1990年に家族から受け継いだ小さな畑からキャリアをスタートさせ、細部まで行き届いた畑仕事と緻密な醸造哲学によって、現在では、世界的に高い評価を得る生産者として知られるようになりました。今やムルソーのライジングスターとして、世界中のワイン愛好家がこぞって追い求める入手困難な存在となっています。
極限までの低収量
アルノー・アントはは約4haの畑を持ち、そのわずかな規模を自分、妻、息子、さらにフルタイムの従業員2名の5人体制で世話をしています。ヘクタールあたり1人以上のマンパワーを割くドメーヌというのは、ムルソーはおろかコート・ドール全体で見ても片手で数える程しかいないと言います。これほど贅沢な人的資本は通常であれば生産本数を増やすことでその分を回収するというのがセオリーですが、アルノーに常識は通用しません。年生産本数はわずか15,000本程度です。約10haの畑を持つコシュ・デュリが年産48,000本前後なので、いかにアルノーの数値が常軌を逸しているかがわかります。
アントのワインは、高樹齢のブドウに由来する力強い凝縮感がある一方で、重さを全く感じさせず、水晶のような透明感と輝き、クリアな味わいが広がります。全てのワインで共通して見られるのは一本線の通った美しい酸とミネラルの厚みがもたらす緊張感を備えていることです。
コシュ・デュリ、ルーロ、コント・ラフォン、そしてアルノー・アント。彼らはしばしばムルソー四天王と呼ばれます。スタイルがそれぞれ違うため、誰が一番ということは言えませんが、一つだけ確実なこととしては最も希少価値が高いのはアルノー・アントであります。