シャトー・カロン・セギュール / Ch. Calon Segur

シャトー・カロン・セギュール - Wine Library


Château Calon-Ségur

「私の心はカロンにある」——12世紀の木材輸送船に由来する名と赤いハートのラベルが語る、メドック最北の格付けシャトーの物語

シャトー・カロン・セギュールは、ボルドーサン・テステフアペラシオンに位置する1855年格付け第三級のシャトーで、メドック格付けシャトーの中で最も北に位置するという地理的な特殊性を持ちます。「カロン(Calon)」という名は中世にジロンド川河口を渡る木材輸送に使われた小舟を指す言葉に由来し、この地がサン・テステフ・ド・カロンと呼ばれたことが起源です。18世紀初頭、ラフィット、ラトゥール、ムートンを同時に所有した「ブドウの王侯(le Prince de la Vigne)」ニコラ=アレクサンドル・ド・セギュール侯爵が婚姻によってカロンを相続しました。ラフィットとラトゥールという豪華な所有地を持ちながら、セギュール侯は「ラフィットとラトゥールでワインを造るが、私の心はカロンにある」と語ったとされており、この言葉が今もすべてのボトルに描かれる赤いハートの象徴の由来となっています。1894年にカプベルン=ガスクトン家が取得して100年以上にわたって守り続け、2012年にスラヴニール・アシュランス(クレディ・ミュチュアル・アルケアの子会社)が取得して現在に至ります。

55ヘクタールの畑(うち植栽約45〜50ヘクタール)は石壁に囲まれた「クロ」の形で、サン・テステフの第四紀砂利と第三紀粘土の複合土壌に根ざしています。品種構成はカベルネ・ソーヴィニヨン主体(約76%)にメルローカベルネ・フランが続く構成で、サン・テステフらしい力強い骨格を形成します。醸造責任者ヴァンサン・ミレのもと、2012年以降の所有者変更とともに品質向上が著しく、評論家からはサン・テステフの新たなスーパー・サードとして注目されています。セカンドワイン「マルキ・ド・カロン」と第三ワイン「ル・C・ド・カロン」も展開しています。

1855年以来変わらない石壁の「クロ」——コス・デストゥルネルとモンローズに並ぶサン・テステフ第三の巨人として浮上する力強いカベルネの世界

カロン・セギュールのワインは、カシスや黒い果実のアロマに力強いタンニンと長い余韻が特徴で、長期熟成によって皮革やタバコ、トリュフのニュアンスが加わります。コス・デストゥルネルモンローズという二大第二級の陰でサン・テステフの第三のシャトーとして位置してきましたが、2012年以降の品質向上によって三者比較の文脈での存在感が増しています。ハートのラベルはボルドーで最も象徴的なアイコンのひとつとして世界中で愛されており、バレンタインデーのギフト需要でも毎年注目を集めています。