2016 ヴァン・ジョーヌ アン・スポワ / ステファン・ティソ

Stephane Tissot

テロワールを表現する理論を持ったジュラの自然派ワイン ステファン・ティソ

1956年に祖父がブドウを植えたことから始まり、1962年に父がドメーヌを継承。現当主ステファン・ティソは1989年にドメーヌに戻り、翌年には3代目として本格的にドメーヌを引き継ぎました。1999年にビオ栽培、2004年にはビオディナミ農法を導入。現在では約40haの畑を所有し、各区画のテロワールを活かしたキュヴェ造りを行っています。目標は収穫量を2000hL/Haに高めること。

ステファンは「La vie est BELLE!!（人生は最高だ！）」と笑顔で挨拶を交わす陽気な人物。ジュラのテロワールを純粋に表現することを信念に、ぶどうの質を最優先した栽培と醸造を徹底しています。ブルゴーニュでの醸造経験や海外のワイナリーでの知見を活かし、近代技術に頼らず、自然な手法でワインを生み出します。自然派ワインの先駆者ピエール・オヴェルノワ氏からも「ジュラを代表する造り手」として高く評価されています。

2021年には生物多様性の回復を目的に畑周辺に150本以上の樹木を植樹。また若手の育成にも積極的で、設備の貸与や栽培指導を行い、自然派ワインの未来を支えています。畑は数億年前の複雑な地質構造を持つ丘陵地にあり、トリアスのマルヌ（青い泥灰土）や石灰質、粘土質など多様な土壌で栽培。ブドウ品種に応じて適切な区画を選び、テロワールの表現に努めています。

収穫はすべて手摘みで、区画ごとに分けて醸造。選果は畑とカーブの両方で丁寧に行い、フィルターは極力かけず、亜硫酸も最小限。自然な造りにこだわり、ぶどう本来の力を生かしたワインを生み出しています。