アンリ・ジロー / Henri Giraud

Henri Giraud

1625年からアイ村に根ざす13代目の家族経営——ロバート・パーカーが「最も偉大な知られざるシャンパーニュ」と絶賛した、グラン・クリュ単一村の孤高

シャンパーニュ・アンリ・ジローは、1625年から13世代にわたってシャンパーニュのグラン・クリュ村アイ(Aÿ)で葡萄を育ててきたジロー=エマール家の、完全な家族経営メゾンです。20世紀後半にアンリの息子クロード・ジローが20歳で参画(1972年)し、ドメーヌ名を現在の「アンリ・ジロー」に改め、畑を10ヘクタールへと拡張。現在はクロードの娘エマニュエル・ジローがCEOを務め、醸造責任者セバスティアン・ル・ゴルヴェとともに蔵を牽引しています。年産わずか25〜30万本という規模を守り続けながら、ロバート・パーカーに「あなたがまだ知らない最も偉大なシャンパーニュ」と評されるほどの品質を誇ります。

ぶどう品種はアイ村のグラン・クリュ区画を中心にピノ・ノワール70%・シャルドネ30%。アイ村では1804年から栽培される「プティ・ピノ」クローンを独占的に使用し、アイのテロワールを最大限に表現しています。2016年以降はステンレスタンクを完全廃止し、木樽とテラコッタ容器のみで醸造。農薬・殺虫剤・殺菌剤を一切使用しない「トリプルゼロ」の有機的アプローチを実践するとともに、アルゴンヌの森の60,000本以上の植林再生にも取り組むなど、持続可能な生産への姿勢も際立っています。

アルゴンヌの森のオーク樽1,200本——森の区画ごとに異なる味わいを計算し尽くした、ボランジェ・クリュッグと並ぶシャンパーニュ樽発酵の旗手

アンリ・ジローを世界的に際立たせるのが、アルゴンヌの森のオーク材から作られた樽による発酵・熟成です。セラーには約1,200本の樽を保有し、森の区画ごとに「張りと緊張感」から「豊かでまろやか」まで異なる特性を持つオークを使い分け、複雑で多層的な味わいを精緻にコントロール。ボランジェやクリュッグと並ぶシャンパーニュ界有数の樽発酵実践者として知られます。フラッグシップ「アルゴンヌ」は年産わずか5,000本のプレステージ・キュヴェで、ピノ・ノワール主体によるアイのグラン・クリュの真髄を凝縮。「フュ・ド・シェーヌ」はアクセスしやすいマルチヴィンテージ(MV)表記で展開されるスタンダード・キュヴェ、「オマージュ・オ・ピノ・ノワール」はピノ・ノワール100%の個性派と、いずれも樽の薫りとアイのミネラルが一体化した唯一無二のシャンパーニュを体現しています。