ルーヴォワ / Louvois
Louvois
歴史の重みを宿す小さなグラン・クリュ——モンターニュ・ド・ランスの静かな高貴さ
ルーヴォワはモンターニュ・ド・ランスの南側に位置するグラン・クリュの村で、栽培面積は比較的小さく、シャンパーニュ地方のグラン・クリュの中でも知名度の点では控えめな存在です。村の名は、ルイ14世の宮廷でフランス外務大臣・陸軍大臣を務めたルーヴォワ侯爵にちなんでおり、歴史的背景という点ではシャンパーニュの他の著名な村に引けを取りません。南〜南東向きの斜面は日照に恵まれ、ピノ・ノワールの成熟に好適な環境を提供しています。
土壌は白亜層を基盤とし、モンターニュ・ド・ランスの他のグラン・クリュと共通する構成を持ちます。規模が小さいため、ルーヴォワ単独を前面に出したキュヴェは市場で目にする機会が限られており、主に大手メゾンのアッサンブラージュ素材として使われることが多いです。その希少性が、知る人ぞ知る産地としての静かな魅力を形成しています。
格付けの実力を静かに示す、モンターニュ・ド・ランスの小さな宝石
ルーヴォワのシャンパーニュは、ピノ・ノワール由来の赤系果実のアロマと、白亜土壌がもたらすミネラル感が穏やかに調和するスタイルが多く見られます。モンターニュ・ド・ランスの中でも力強さより優雅さに傾いた印象があり、アッサンブラージュにおいては全体のバランスを整える役割を担います。村名を冠したキュヴェに出会えることは少ないだけに、その存在に気づいたときの発見の喜びは格別です。