シャペル・シャンベルタン / Chapelle-Chambertin

Chapelle-Chambertin

礫質の浅い土壌が紡ぐ、繊細で芳香的な小さなグラン・クリュ——シャンベルタン群の中で最も優美な一面

シャペル・シャンベルタンはジュヴレ・シャンベルタングラン・クリュで、約5.4ヘクタールというシャンベルタン群の中でも比較的小さな畑です。畑名は中世にこの地に建てられた礼拝堂(シャペル)にちなんでおり、長い歴史を持つジュヴレ・シャンベルタンのテロワールの記憶を今に伝えています。土壌は非常に浅く、乾燥した年には栽培に困難が伴うこともありますが、その分だけブドウは集中度の高いアロマを蓄えます。

ドメーヌ・ロシニョル・トラペがこの畑の重要な所有者として知られ、ビオディナミ農法のもとで丁寧に育てられたブドウから、繊細でありながら芳香豊かなワインを生み出しています。同ドメーヌが手がけるシャンベルタンラトリシエール・シャンベルタンと並ぶグラン・クリュのひとつとして、シャペル・シャンベルタンは年ごとに異なる魅力を見せる存在です。

赤い果実の芳香とシルキーな質感——シャペル・シャンベルタンが示す、力強さより優美さを纏うピノ・ノワール

シャペル・シャンベルタンのワインは、赤系果実の華やかなアロマと、軽やかでシルキーな質感が特徴です。シャンベルタン本体の力強さとは対照的に、より香り高く繊細な個性を持つことが多く、シャンベルタン群の中でも特に芳香性に優れた畑として位置づけられています。浅い土壌が育む集中感のある果実味と、優美な口当たりの組み合わせは、ジュヴレ・シャンベルタンの多様な表現を知るうえで欠かせない一例です。