シャトー・ド・ブリニ / Château de Bligny

シャトー・ド・ブリニ - Wine Library

Château de Bligny

シャンパーニュで唯一「シャトー」を名乗るレコルタン・マニピュラン——コート・デ・バールの歴史的名城が生む、七品種のシャンパーニュ

シャトー・ド・ブリニは、シャンパーニュ地方コート・デ・バールのブリニ村に位置する、シャンパーニュ地方で唯一レコルタン・マニピュランとして「シャトー」の称号を正式に名乗ることを認められたドメーヌです。その起源は15世紀、ダンピエール侯爵が狼狩りを目的に封建城塞の跡地に建造したことに遡り、1773年に現在の建物の原型が完成しました。1850年に両端の塔が増築され、かつて村の主要産業であったガラス工房の歴史を反映した、ラリックやドーム作のフルートを含む1,000本以上のシャンパーニュ・グラスのコレクションが今も城内に残されています。フランス革命後、フィロキセラの被害、そして第二次大戦中のドイツ軍占領による荒廃を経るなど、城は幾多の試練を乗り越えてきました。

現在の所有者はシャンパーニュ最大の栽培農家一族であるラプノー家で、1999年に城を取得、10年に及ぶ修復を経て往時の姿を蘇らせました。ルイ18世によって叙勲されたカシャール男爵が20世紀初頭に整備した約30ヘクタール・8区画の自社畑は、石灰質土壌の急斜面に広がり、コート・デ・バールの中でも特にミネラル感と緊張感のあるテロワールを持ちます。圧搾からビン詰めまでのすべての工程を城内で完結させる一貫生産体制が、「シャトー元詰め」としての正当性を支えています。

七品種を結ぶ「クロ・デュ・シャトー」——歴史的テロワールと希少品種が生む、唯一無二のキュヴェ

シャトー・ド・ブリニの最大の個性は、ピノ・ノワールシャルドネといった主要三品種にとどまらず、アルバンヌ、ヴォワヤン、フリモー、プティ・メリエ、ピノ・ブランという希少な在来品種を含む七品種すべてを栽培していることにあります。中でも旗艦キュヴェ「クロ・デュ・シャトー・ブリュット・ナチュール」は、この七品種を一切ドサージュなしでアッサンブラージュした、シャンパーニュの中でもほかに例を見ない表現です。ブラン・ド・ブランをはじめとするスタンダードなラインナップから、単一ヴィンテージのミレジメまで幅広く展開し、コート・デ・バールの石灰質テロワールが生むミネラル感と爽やかな酸を一貫したスタイルとして打ち出しています。