レコルタン・マニピュラン / Récoltant-Manipulant

レコルタン・マニピュラン - Wine Library

Récoltant-Manipulant

自ら育て、自ら醸す——テロワールへの誠実さが生む、レコルタン・マニピュランの一貫した表現

レコルタン・マニピュラン(RM)は、シャンパーニュ地方における生産者の形態のひとつで、自社畑で栽培したブドウのみを使用してシャンパーニュを醸造・瓶詰めする、いわゆる「グロワール・エ・ヴィニュロン」の体制を指します。買いブドウや他者の原酒を使用しないという制約が、産地・畑・品種の個性をそのままワインに映す誠実さを担保しており、特定の村や区画のテロワールを深く理解したいシャンパーニュ愛好家から高い関心を集めています。ラベルに「RM」の表示があることがその識別記号です。

レコルタン・マニピュランの多くは家族経営の小規模ドメーヌであり、所有する畑の規模も数ヘクタール程度であることが珍しくありません。グラン・クリュプルミエ・クリュの村に根ざした造り手から、格付け外の産地でその土地の個性を探求する造り手まで、スタイルは多岐にわたります。ビオロジックやビオディナミへの転換を進めるレコルタンも増えており、栽培から醸造までの一貫管理という強みがそうした取り組みと結びついています。

小さな畑が語る産地の真実——レコルタン・マニピュランが切り拓く、テロワール表現の最前線

レコルタン・マニピュランの台頭は、シャンパーニュの楽しみ方を大きく広げました。大手メゾンのブレンドの芸術とは異なる軸として、単一村・単一畑・単一品種のシャンパーニュへの関心を高め、産地ごとのテロワールを比較する楽しみを提供しています。生産量が少ないため流通量は限られますが、その希少性と造り手の個性が直接反映されたキュヴェは、シャンパーニュをより深く探求したい人にとって欠かせない存在となっています。