コンドリュー / Condrieu

Condrieu

絶滅から蘇ったヴィオニエの聖地——ジョルジュ・ヴェルネイが救った、芳香系白ワインの楽園

コンドリューはコート・ロティの南に位置する、ヴィオニエ単一品種による白ワインのみを生産するアペラシオンです。リモニー、シャヴァネ、マルヴァル、コンドリューなど7つのコミューンにまたがる急斜面に畑が広がります。1940年に正式なAOCとして認定されたものの、第二次大戦後の労働集約的な急斜面栽培の経済的困難から畑は次々と放棄され、1960年代にはわずか12ヘクタールにまで縮小していました。この産地を救ったのが「コンドリューの法王」と称されるジョルジュ・ヴェルネイで、戦後に放棄されたブドウ畑を一人で守り続けました。1970年代以降はマルセル・ギガルの尽力もあり需要が拡大し、2005年には135ヘクタールにまで畑が回復しています。

畑は花崗岩質土壌の南向き斜面に集中し、一部には「アルゼル」と呼ばれる風化したチョーク・フリント・雲母を含む層が存在します。水はけの良い花崗岩は日中の熱を蓄え、夜間にブドウへ放出することで成熟を助けます。コンドリューのワインは比較的早飲み向きとされ、リリースから数年以内に楽しむのが一般的ですが、最良のキュヴェは長期熟成にも対応します。イヴ・キュイルロン、ルネ・ロスタン、アンドレ・ペレなどがこの産地を代表する造り手です。

白桃とアプリコット、ミネラルの緊張感——ヴィオニエが見せる芳香の極致

コンドリューのワインは、白桃、アプリコット、アカシアの花などの華やかなアロマと、力強くもミネラル感のある質感が特徴です。フルボディでありながら、優れたキュヴェは果実の豊かさにミネラルの緊張感が加わり、単に甘やかなだけでない深みを持ちます。コンドリューの代表的なチーズ「リゴット」との相性が良いことでも知られ、ヴィオニエという品種の表現の頂点を示すアペラシオンとして、世界中の白ワイン愛好家を魅了しています。