ドメーヌ・デュ・ペゴー / Domaine duPegau

Domaine du Pegau
パーカーが絶賛するシャトーヌフ・デュ・パプのトップ生産者
ロバート・パーカーは、北部ローヌに比べて、あかぬけないイメージのあった南部ローヌに光を当て、シャトーヌフ・デュ・パプを世界に広めたパイオニアです。昔ながらの大樽を使って醸造する古典派生産者を愛する彼は、著書「世界の極上ワイン」で、ドメーヌ・デュ・ペゴーに最大限の賛辞を贈っています。 「長年、この生産者の熱烈なファンだった。財産をつぎこんで、1979年以来すべてのヴィンテージを購入してきた」
フェロー一族はこの地で、17世紀からの歴史を誇るヴィニュロンの家系です。1987年にポール・フェローと娘のローランスが、親族から独立してドメーヌ・デュ・ペゴーを設立。ペゴーはプロヴァンス地方の方言で、陶器のピッチャーをさす。現在はローランスがドメーヌ運営の中心だが、ポールも助言を与えています。ドメーヌの畑は古木に恵まれており、シャトーヌフ・デュ・パプに使える13品種が植えられている樹齢100年以上の区画も所有しています。
柔らかい舌触りとチャーミングな香りが魅力の伝統的スタイル
伝統的なスタイルを守り続ける。ブドウの除梗はせず全房発酵で、自然酵母を使って発酵させ、大樽(フードル)で熟成。ポールは、シャトーヌフ・デュ・パプのアンリ・ジャイエと呼ばれる伝説の生産者アンリ・ボノーとは同級生で親交も深かった。その影響か、パーカーは「ペゴーのキュヴェ・レゼルヴェとキュヴェ・ローランスが、ボノーのキュヴェ・デ・セレスタンに似ているのは偶然ではない」と記しています。
ペゴーのキュヴェ・レゼルヴェはグルナッシュ80%、シラー6%、ムールヴェドル4%、そのほか法定品種10%。ブルゴーニュを思わせるチャーミングな香り、テクスチャーは柔らかく、丸い。上級キュヴェのローランスは熟成が2年間長い。さらに柔らかくて、飲みやすい。ペゴーの素朴で、熟成力のあるワインのファンにならないローヌ愛好家はいません。