2020 シャルドネ / アンドレアス・ドースト

【畑】ハイリゲンキルヒェ、0.3 ha、標高 200 m、南東向き斜面、
収量 45 hL/ha、石灰岩マール土壌、樹齢 34年、オーガニック栽培（認証あり）【栽培・醸造】ブドウは収穫の際に畑で選別。除梗し、10日間のスキンコンタクト。優しくタンクプレスを行い、600
Lの古樽で28度以上にならないように蓋を開閉し発酵を行う。そのままマロラクティック発酵を行い、そのまま澱とと
もに12カ月熟成。無濾過・無清澄で瓶詰め。12カ月瓶内熟成を行いリリース。
【トータルSO2】45 mg/L
【年間生産量】550本

【コメント】
「ラインヘッセンのリースリングGGとシャブリのグランクリュの中間のような印象。」ニューヨークにあるレストランのオーナーが総評していたのを知って合点がいった。石灰岩土壌の特徴がここまで表現されているドイツのシャルドネは初めての経験だった。比較的温暖な2020年のためややふくよかな印象だが、ミネラルが中心的。
熟したリンゴ、桃、柑橘のタッチに白い花のアロマ、エキゾチックフルーツとほのかな香ばしさを感じる。口当たりは繊細だがトースティーなノート、スパイシーさが広がり濃厚さとコク、旨味を感じる。しかし高い酸のため、中盤以降もだれずに余韻が長く続く。