【テイスティング記録】たけとこで楽しむ和食とブルゴーニュワインのマリアージュ

今回お邪魔したのは、烏丸御池の「たけとこ」さんです。

そして持ち込みにてシャブリモレ・サン・ドニというブルゴーニュの銘醸地のワインと「たけとこ」の和食とのマリアージュを楽しみました。

その中でも特に印象に残った次のペアリングをご紹介します。


2020 シャブリ グラン・クリュ クロ・デ・ゾスピス ・ダン・レ・クロ / クリスチャン・モロー

おすすめペアリング:焼きフグ白子、白身魚の炭火焼き、柑橘を添えた魚料理

「2020 Chablis Grand Cru Clos des Hospice Dans Le Clos / C.Moreau」は、グラン・クリュらしい凝縮感に加え、明確な酸と塩味を感じさせるニュアンスを備えたシャブリです。グランクリュクラスの厚みのあるテクスチャーを持ちながらも、輪郭はシャープで直線的な印象。

 

焼きフグ白子は水分が多く、加熱によってたんぱく質が凝固することで、なめらかでクリーミーな質感が生まれます。味わいは繊細ながら旨みがあり、単調に感じられることもある食材。

そこにシャブリの直線的な酸と塩味のニュアンスが加わることで、口中が引き締まり、後味がクリアに整います。かぼすの酸味はワインの酸と方向性が揃い、わさびの風味とこのシャブリの持つリフレッシュ感の相性もいい。

白子のなめらかさと、シャブリの張りのある構造。その対比によって成立する、バランスの取れた組み合わせです。

なお、別の調理法として醤油を塗って焼いた白子に一味唐辛子を振ってみるとモレ・サン・ドニとの相性も良好です。


2011 モレ・サン・ドニ アン・ラ・リュ・ド・ヴェルジー / ペロ・ミノ

おすすめペアリング:マナガツオ西京焼き、味噌仕立ての魚料理、照り焼き系料理

2011年ブルゴーニュは雹や乾燥など天候が不安定で難しい年でしたが飲み頃を迎えたヴィンテージでやや2004年に似たやや青い香りを持つものが多いが今おいしく楽しめます。

「2011 Morey St. Denis En La Rue de Vergy / Perrot Minot」は、熟成によりタンニンが溶け込み、全体に滑らかさが出ています。

 

マナガツオの西京焼きは、味噌に含まれる糖分が焼成によってカラメル化し、香ばしさと甘みを生みます。このカラメル香と熟成ピノ・ノワールが持つ落ち着いた果実味は方向性が近く、違和感なく調和します。強すぎないタンニンと酸のバランスが、魚の脂と味噌の甘みを適度に引き締める、理にかなった赤ワインとの組み合わせです。

 

「たけとこ」さんで楽しんだ今日の2本は特別感があり、気軽に楽しむには少しハードルが高いと思います。そこで、比較的手頃な値段帯のワインを最後にご紹介します。

 

シャブリ:2024 シャブリ・テロワール・ド・クルギス / パトリック・ピウズ

価格:5,980円

パトリック・ピウズは瞬く間にシャブリのトップ生産者の仲間入りを果たした「テロワールの求道者」です。この「テロワール・ド・クルギス」は、標高が高く冷涼なクルギスのブドウを使用。2024年というフレッシュなヴィンテージにより、溢れんばかりのエネルギーと透明感が際立っています。

一口含めば、弾けるようなシトラスの酸と共に、火打石を叩いたようなスモーキーさと、舌の上に残る塩気が感じられます。古樹由来の凝縮した果実味がありながら、決して重たくならず、クリスタルのような純度の高さが持続します。



価格:8,480円

ドメーヌ・ド・ラ・プレットは、ニュイ・サン・ジョルジュ村で18世紀から続く歴史ある生産者です。2013年というヴィンテージは、近年の温暖な年とは対照的な「クラシック・ブルゴーニュ」を体現しており、鋭い酸と緻密なタンニンが、10年以上の歳月を経て驚くほどのフィネスへと昇華しています。

グラスに注ぐと、熟したラズベリーや野いちごの香りに、湿った土やドライハーブ、わずかなスパイスのニュアンスが重なり、熟成の入り口に立ったピノ・ノワールの複雑性を感じさせます。味わいは非常にエレガント。ストレートな酸が全体を引き締め、余韻には出汁のような旨味が長く残ります。

 

○最後に

さていかがでしたでしょうか。和食とワインの組み合わせは意外性がありつつも、和の食材やブルゴーニュの底知れないポテンシャルを垣間見せてくれました。最後まで感動が止まらない夜でした。

なお今回お邪魔したお店は「たけとこ」さんでした。
ワインを持ち込みされる際はお店に直接お問い合わせください。

食べログ : https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26037440/

 

たけとこのお料理。