ブラン・ド・ノワール / Blanc de Noirs

Blanc de Noirs

黒ブドウが生む白いシャンパーニュ——果実の力強さと品格が同居する、希少なスタイルの魅力

ブラン・ド・ノワールは、黒ブドウのみを原料として造られる白いシャンパーニュのスタイルです。黒ブドウの果皮には色素が含まれていますが、圧搾の際に果皮と果汁の接触を最小限に抑えることで白いシャンパーニュが生まれます。使用品種は主にピノ・ノワール、あるいはピノ・ムニエ、またはその両方です。その名は「黒から生まれた白」を意味し、ブラン・ド・ブランと対をなすカテゴリーとして、シャンパーニュの多様な表現の幅を示しています。

ブラン・ド・ノワールの産地として特に評価が高いのが、ピノ・ノワールの銘醸地が集まるモンターニュ・ド・ランスです。なかでもブジーアンボネイといったグラン・クリュの村々のピノ・ノワールは、ブラン・ド・ノワールの素材として高い評価を受けています。またコート・デ・バールでも、ピノ・ノワール主体のブラン・ド・ノワールが造られており、産地によってスタイルの違いを比較する楽しみがあります。

ピノ・ノワールの力とエレガンスを白ワインに封じ込める
——産地と品種で読み解く、ブラン・ド・ノワールの深み

ブラン・ド・ノワールは、赤系果実のアロマや豊かなボディ、しっかりとした骨格を持つことが多く、ブラン・ド・ブランの繊細さとは対照的な力強い個性が特徴です。一方で醸造技術の精度が高い造り手のキュヴェでは、力強さの中にきめ細かなテクスチャーとエレガンスが共存します。生産量が少なく希少性の高いカテゴリーであるため、レコルタン・マニピュランによる個性的な表現に出会えることも多く、シャンパーニュの奥深さを改めて実感させてくれるスタイルです。