| 商品名(原語) | Barolo |
|---|---|
| タイプ | 赤/ 750ml |
| 産地 | Italy / Piemonte / Barolo |
| 生産者名 | Margherita Otto |
| 生産年 | 2022 |
| ぶどう品種 | Nebbiolo |
| 輸入元 | Vin Amis |
| 備考 | |
![]() Margherita Ottoバルトロ・マスカレロに学んだニューヨーク出身者が、モンフォルテを拠点にピエモンテで紡ぐ伝統的バローロマルゲリータ・オットは、アメリカ・ニューヨーク州ウェストチェスター出身のアラン・マンレーが2011年にピエモンテ州モンフォルテ・ダルバに設立したワイナリーです。ドメーヌ名は彼の祖父母へのオマージュとして付けられました。マンレーは1990年代半ばにランゲを初めて訪れてバローロの虜となり、コロラド州でのレストラン経営を通じてワインへの造詣を深めながら、長年にわたりピエモンテの生産者たちと交流を続けてきました。移住後は伝説的な造り手バルトロ・マスカレロのドメーヌで11年以上にわたり当主マリア・テレーサ・マスカレロのもとで研鑽を積み、さらにルチアーノ・サンドローネなどのもとでも技術を学びました。年産はバローロとランゲ・ネッビオーロ合わせて約12,000本という極めて小規模な生産体制を維持しています。 畑はカスティリオーネ・ファレット(ペルナンノ・クリュの急勾配南東向き斜面)、モンフォルテ・ダルバ(ジネストラ・クリュ南西部、標高470〜500m)、セッラルンガ・ダルバ(ヴィーニャ・リオンダに隣接する「ソット・リオンダ」区画、有機栽培)というバローロを代表する三コミューンに分散しており、それぞれ異なるテロワールを持ちます。カスティリオーネの石灰質粘土はエレガンスをもたらし、セッラルンガの砂岩混じりの硬い土壌は長期熟成力と骨格を与え、モンフォルテの複雑な地層が全体に深みを加えます。 異なる三区画を同時発酵するアッサンブラージョ——バルトロ流セメントタンク×40日超マセラシオンが導く、時代を超えた伝統バローロマンレーが採用する醸造の核心は、マスカレロ家が継承する古典的な「アッサンブラージョ」の手法です。三つのクリュのブドウを個別に発酵させるのではなく、同一のセメントタンク内でともに醸し、40〜45日間という長いマセラシオンを経てネッビオーロの複雑さを最大限に引き出します。温度調節を行わず自然の温度変化に委ね、在来酵母のみで発酵。その後フレンチオークの大樽で4年以上かけてゆっくりと熟成させます。「エレガンスと精確な構造、焦点の定まった一本を造ること」を目指すマンレーのバローロは、ヴィノスのニール・マーティンや英国のデキャンタ誌でも高い評価を受けており、伝統製法の継承者として国際的な注目を集めています。 Barolo2022年は、2年連続となる深刻な干ばつに見舞われた非常に厳しいヴィンテージでした。10カ月以上 にわたってほとんど水がなく、暖かく乾燥した冬、暖かいから暑い春、そして猛烈な暑さの夏が続き ました。8月末には果実が樹上で萎み始め、ブドウ樹自身が生き延びるために果実から水分を引き戻 すほどの状態となり、アラン自身も一時は「ワインを造れるのか分からなかった」と振り返っていま す。 こうした状況から、多くの生産者は9月第1週にはNebbioloの収穫を開始しました。通常より約1カ月 早い収穫です。果粒が萎んで小さくなれば糖度が上昇し、結果として過度に高いアルコールにつなが るため、アランもこの判断自体は合理的だったとしています。 しかし、アランが収穫時期を決めるうえで重視したのは、糖度だけではなく種の成熟でした。「種が まだ緑色なら収穫しない。完全に成熟している必要がある」という考えから、厳しい状況の中でも収 穫を待つことを選びました。 その判断を大きく後押ししたのが、9月25日から3日間にわたって降った雨でした。雨によって地域の 気温が下がり、弱っていたブドウ樹が再び活力を取り戻し、地中から吸収した水分を果実へと戻すこ とができました。9月29日に最初のLanghe Nebbioloを収穫した後、さらに2日間穏やかな雨が続き、 10月3日から収穫を再開、10月10日に終了しています。 この雨による変化は分析値にも明確に表れました。雨の前には15.3-15.4%だった潜在アルコール度数 が、雨の後には14.5%まで低下。同時に種の成熟が進み、酸も形成されました。アランの知人で Barbarescoの優良生産者に勤める醸造家も同じように収穫を待っており、この雨を「ガス欠になっ た車にガソリンを入れ、エンジンが再び動き始めたようなもの」と表現しています。 アランは、この数日間の雨によって2022年が「悲惨なヴィンテージから偉大なヴィンテージへ変わっ た」とは考えていません。一方で、この雨によって、優雅さ、落ち着き、奥行きを備えた、非常に良 質から素晴らしい品質のワインを造ることが可能になったと説明しています。 発酵を終え、2022 Baroloを大樽へ入れた当初は、軽やかで繊細、非常に果実味のあるワインでし た。しかし、その後の30カ月の熟成の熟成によって徐々に厚みと複雑性を増し、同時にタイトで焦点の定ま った骨格が形成されていきました。 現在のワインについてアランは、ミディアムボディで、優れた果実味、良好なフレッシュさ、そして 予想以上の余韻の長さと広がりを備えていると評価しています。熟成については、ピークに達するま で6-8年程度を必要とし、その後さらに15年程度は良好に楽しめると見ています。 また、Barolo 2022は、ワイン評論家Antonio Galloniが主宰するVinousにおいて、これまでリリース されたMargherita OttoのBaroloの中で最も高い評価を獲得しました。2022年についてVinousは、 Barolo全体として非常に難しく品質のばらつきが大きいヴィンテージだったと評しており、その中で 一部の生産者が困難な条件を克服して優れたワインを生み出したとしています。 2022年8月にはワインを造れるかどうかさえ不安を感じていたアランですが、完成したBaroloについ ては、「大きなストレスにさらされた環境でもNebbioloが適応し、力を発揮する能力について、本 当に興味深いことを語ってくれるワイン」と捉えています。猛暑と干ばつによる単純な力強さではな く、収穫を急がず成熟を待ったことで得られた、果実、フレッシュさ、緻密な骨格、優雅さを併せ持 つ2022年のBaroloです. |
