マラミエーロ / Marramiero

マラミエーロ - Wine Library

Marramiero

グラン・サッソの麓、100年以上の家族の歴史——ペスカーラ丘陵が育む、アブルッツォの土着品種と現代的醸造の融合

マラミエーロは、イタリア中部アドリア海側に位置するアブルッツォ州のロスチャーノを拠点とする家族経営のワイナリーです。ペスカーラ丘陵の中心部に位置するテヌータ・サンタンドレア(標高約270〜300メートル、約50ヘクタール)とオフェナのテヌータ・ミラノ(約27ヘクタール)を中心に複数のエステートを所有し、アドリア海からグラン・サッソ(標高2,912メートル)の雄大な山麓に至るひと続きの地帯に畑を展開しています。マラミエーロ家は100年以上にわたってこの土地でモンテプルチャーノやトレッビアーノなどの土着品種を中心に栽培してきた歴史を持ちます。創業者ダンテ・マラミエーロの名はドメーヌの最高級キュヴェに冠されており、彼のビジョンが現在のワイナリーの品質哲学の礎となっています。現在はその情熱と献身が世代を超えて受け継がれ、アブルッツォの個性を現代的な視点から磨き上げています。

主要品種はモンテプルチャーノ(赤)、ペコリーノ(白)、トレッビアーノ(白)で、シャルドネやピノ・ノワールなどの国際品種も栽培しています。クレイ・石灰岩・泥灰土の複合的な土壌とペスカーラ丘陵の温暖な大陸性気候が、土着品種に豊かな果実の凝縮感と個性をもたらしています。醸造においては伝統的なアブルッツォのスタイルを守りながら現代的な精度を加えるアプローチを取り、「テリトリーの個性を正確な醸造技術で表現する」という一貫した哲学のもとでラインナップ全体が構成されています。

「インフェーリ」から「ダンテ」まで——四つの格付けで体系化されたアブルッツォ表現の全貌

マラミエーロのラインナップは四つの格付けで構成されています。最もアクセスしやすい「セッサンタ・パッシ」ラインから始まり、「アニマ」「インカント」「コッレ・デッレ・ピエトレ」「プンタ・ディ・コッレ(シャルドネ単一品種)」「アブルッツォ・ペコリーノDOC」を含む「スペシャルティーズ」、そして「インフェーリ(モンテプルチャーノ・ダブルッツォ・リゼルヴァ)」と「アルターレ(トレッビアーノ・ダブルッツォ)」を看板とする「セレクションズ」が続きます。頂点には創業者の名を冠した「ダンテ(赤)」と「リヴィア(白)」という二つの「ディケニアル・リゼルヴァ」が君臨し、最長期間の熟成を経てリリースされる最高峰のキュヴェです。なかでもインフェーリは深いルビー色にチェリーとプラムの熟した果実のアロマ、スパイスとバニラのニュアンスが重なり、アブルッツォのモンテプルチャーノが持つ豊かなタンニンと骨格を体現する一本として高い評価を受けています。メトード・クラシコのブリュットとロゼまで手がけるマラミエーロは、アブルッツォの多様な可能性を体系的に探求するワイナリーとして、産地の顔のひとつとなっています。