ボルドーワイン初心者におすすめ 選び方と最初の一本をソムリエが解説

ボルドーワイン初心者におすすめ 選び方と最初の一本をソムリエが解説-Wine Library-

ボルドーワイン初心者におすすめ
選び方と最初の一本をソムリエが解説


「ボルドーワインは格付けや用語が難しそう」——そう感じている方は少なくありません。確かに世界で最も有名な産地ゆえ情報量は膨大ですが、押さえるべき基本はシンプルです。本記事では、左岸と右岸の違い・格付け・ラベルの読み方をやさしく解説し、2,000円台から始められる最初の一本と、格付けシャトーへの入り口となる10本をご紹介します。

 

そもそもボルドーワインとは

フランス南西部、世界最大級の銘醸地

ボルドーはフランス南西部、ジロンド川流域に広がる世界最大級のワイン産地。ブルゴーニュと並ぶフランス二大銘醸地で、「シャトー」と呼ばれる生産者が造る赤ワインが主役です。5大シャトーをはじめ、世界で最も有名なワインの多くがここから生まれます。

ブレンドが基本——カベルネとメルロー

ブルゴーニュが単一品種なのに対し、ボルドーはカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フランなど複数品種をブレンドするのが基本。力強さと丸み、複雑さのバランスが、ボルドーらしい奥深い味わいを生みます。

 

左岸と右岸——ボルドーワインの味わいの違いを知る

左岸(メドック・グラーヴ)——カベルネ主体の力強い赤

ジロンド川の左岸は砂礫質土壌でカベルネ・ソーヴィニヨンが主体。しっかりしたタンニンと骨格、長期熟成のポテンシャルを持つ、いわば『王道のボルドー』。ポイヤックやサン・ジュリアン、マルゴー、ペサック・レオニャンといった有名村が並びます。

右岸(サン・テミリオン・ポムロール)——メルロー主体の丸みある赤

右岸は粘土質土壌でメルローが主体。丸みのある豊かな果実味となめらかな口当たりで、若いうちから楽しみやすいのが特徴。初心者には右岸から入るのがおすすめです。

 

ボルドーワインの格付けの基本をざっくり知る

ボルドーには複数の格付けがあります。最も有名なのが1855年に制定されたメドックの格付け(第1級〜第5級、61シャトー)。頂点の第1級がラフィット、マルゴー、ラトゥール、オー・ブリオン、ムートンの『5大シャトー』です。右岸のサン・テミリオンには独自の格付け(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ/グラン・クリュ・クラッセ)があり、ポムロールには格付けがなく、ペトリュスなど格付けなしで頂点に立つシャトーもあります。格付けは品質の目印ですが、格付け外にもコスパの高い名品が多数あります。

 

ボルドーワインのラベル(エチケット)の読み方

「Château ○○」がワインの名前

ボルドーのラベルは「Château(シャトー)○○」がそのままワイン名。次に産地(Pauillac、Saint-Émilionなど)と収穫年(ヴィンテージ)が記されます。「Grand Cru Classé」の文字があれば格付けシャトーの証です。

「Bordeaux」とだけあれば広域

産地名が「Bordeaux」のみの場合は広域AOC。有名村のワインより手頃で、日常使いの入門に最適。逆に「Pauillac」など村名があれば、その村の個性が反映された一段上のワインです。

 

【2,000〜9,000円台】ボルドーワイン初心者におすすめ!最初の一本に

まずは気軽に。シュヴァル・ブランとディケムの総支配人が手がける2,000円台から、右岸の注目シャトーまで、ボルドー入門にふさわしい4本です。

2018 ボルドー・ルージュ / ピエール・リュルトン

呼称:ボルドー(AOC Bordeaux) 品種:メルロー主体 生産者:ピエール・リュルトン

「シュヴァル・ブラン&ディケムの総支配人が造る、2,288円の本格ボルドー」
右岸の頂点シュヴァル・ブランと貴腐の王ディケム、両巨頭の総支配人ピエール・リュルトンが自ら手がける広域ボルドー。メルロー主体の丸みと親しみやすさで、ボルドー入門の決定版です。

¥2,288 / 商品ページはこちら

2023 ボルドー・ブラン / ピエール・リュルトン

呼称:ボルドー・ブラン(AOC Bordeaux) 品種:セミヨン 生産者:ピエール・リュルトン

「同じくリュルトンが手がける、爽やかなボルドー白」
セミヨンから造る辛口白。ボルドーは赤だけでなく白も名産地。魚介や前菜に合わせやすく、赤と一緒に『ボルドーの赤白』を2,288円ずつで揃えられます。

¥2,288 / 商品ページはこちら

2021 ラ・ベル・ガブリエル グラン・ブルー / サン・テミリオン

呼称:サン・テミリオン・グラン・クリュ 品種:メルロー主体(JS92) シャトー:ラ・ベル・ガブリエル グラン・ブルー

「元サッカー日本代表監督トルシエ氏のシャトー、JS92点が¥5,980」
元日本代表監督フィリップ・トルシエ氏が関わるサン・テミリオンの注目シャトー。ジェームス・サックリング92点の高評価ながら手頃で、右岸のメルローの魅力を体験するのに最適です。

¥5,980 / 商品ページはこちら

2019 ドメーヌ・ド・ラ / コート・ド・カスティヨン

呼称:カスティヨン・コート・ド・ボルドー 品種:メルロー主体(ビオディナミ) シャトー:ドメーヌ・ド・ラ

「右岸新世代のカリスマ、デュルノンクールの自社畑」
右岸を率いるカリスマ醸造家ステファン・デュルノンクールが個人所有するビオディナミのシャトー。わずか3haの畑から生まれる凝縮感と洗練を、1万円以下で。

¥8,690 / 商品ページはこちら

 

【1.5〜3万円台】ボルドーワインのおすすめ格付けシャトーへの最初の入り口

次は『格付けシャトー』の世界へ。飲み頃を迎えた熟成ヴィンテージなら、若いワインでは味わえない滑らかさと複雑味を、手の届く価格で体験できます。

2007 シャトー・キノー・ランクロ / サン・テミリオン

呼称:サン・テミリオン・グラン・クリュ・クラッセ 品種:メルロー主体 シャトー:シャトー・キノー・ランクロ

「シュヴァル・ブランと同じオーナーが手がけるグラン・クリュ・クラッセ」
シュヴァル・ブランを擁するオーナーが所有するサン・テミリオンのグラン・クリュ・クラッセ。同じ哲学で造られる右岸のワインを、格付けシャトーとしては手頃な価格で。飲み頃の2007年です。

¥15,800 / 商品ページはこちら

2002 シャトー・ラルシ・デュカス / サン・テミリオン

呼称:サン・テミリオン・プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ 品種:メルロー主体 シャトー:シャトー・ラルシ・デュカス

「サン・テミリオンの最上級格付け、飲み頃の2002年」
サン・テミリオンで最上級の『プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ』。20年を超える熟成で、若いボルドーでは出会えない丸みと複雑味が開いています。格付け最上級をこの価格で体験できる貴重な一本。

¥15,800 / 商品ページはこちら

1995 シャトー・フューザル・ルージュ / グラーヴ

呼称:ペサック・レオニャン(グラーヴ格付けシャトー) 品種:カベルネ・ソーヴィニヨン主体 シャトー:シャトー・フューザル・ルージュ

「グラーヴ格付けシャトーの30年熟成」
ペサック・レオニャンの格付けシャトー、フューザル。1995年という熟成を経た一本は、なめし革やタバコの複雑な香りと、なめらかなタンニンが魅力。『熟成ボルドー』の入門に最適です。

¥16,980 / 商品ページはこちら

2002 シャトー・タルボー / サン・ジュリアン

呼称:サン・ジュリアン(メドック格付け第4級) 品種:カベルネ・ソーヴィニヨン主体 シャトー:シャトー・タルボー

「メドック格付け第4級、日本で最も親しまれた格付けシャトー」
サン・ジュリアンの第4級シャトー・タルボー。安定した品質と親しみやすさで日本でも長く愛される名門。飲み頃の2002年で、メドック格付けの王道を味わえます。

¥17,980 / 商品ページはこちら

1998 シャトー・レ・カルム・オー・ブリオン / グラーヴ

呼称:ペサック・レオニャン 品種:メルロー・カベルネ・フラン主体 シャトー:シャトー・レ・カルム・オー・ブリオン

「オー・ブリオンの隣人、レ・カルムの熟成ヴィンテージ」
5大シャトー・オー・ブリオンに隣接し、カベルネ・フランを多く使う個性派として近年評価が急上昇。1998年の熟成ヴィンテージで、その独特の芳香と滑らかさを体験できます。

¥26,800 / 商品ページはこちら

2011 シャトー・レヴァンジル / ポムロール

呼称:ポムロール 品種:メルロー主体・カベルネ・フラン シャトー:シャトー・レヴァンジル

「ラフィット・ロートシルト家が所有する、ポムロールの銘醸」
ラフィット・ロートシルトのオーナー一族が所有するポムロールの名門。ペトリュスやシュヴァル・ブランに隣接する畑から、ビロードのようなメルローを生みます。右岸の頂点に触れる一本。

¥29,800 / 商品ページはこちら

▶ ボルドーワインの一覧はこちら その時々の入荷に応じて、ソムリエが初心者にぴったりの一本をご提案します。

 

ボルドーワインを美味しく飲むための基本——温度・グラス・デキャンタージュ

温度:16〜18℃

ボルドーの赤は16〜18℃が目安。冷やしすぎるとタンニンが硬く感じられ、温かすぎるとアルコール感が立ちます。

グラス:縦長の「ボルドー型」

ボウルが縦長で口が広めのボルドー型グラスは、カベルネの香りを引き出し、タンニンをまろやかに感じさせるために設計されたもの。一脚あると格段に楽しめます。

熟成ワインは静かに、若いワインは空気に触れさせて

若いボルドーは抜栓後1〜2時間おくかデキャンタージュすると開きます。逆に熟成した古酒は、澱(おり)を静めるため立てて休ませ、香りが繊細なので飲む直前に抜栓するのがおすすめです。

 

ボルドーワインに慣れてきたら次のステップへ

広域ボルドーや右岸の入門ワインで味わいに慣れたら、次は格付けシャトーへ。ポイヤックやサン・ジュリアンの第2級〜第4級、サン・テミリオンのグラン・クリュ・クラッセは、飲み頃の熟成ヴィンテージなら2〜3万円台から見つかります。その先には、5大シャトーという憧れの頂点が待っています。

 

よくある質問(FAQ)

Q. 初心者は左岸と右岸どちらから始めるべき?

A. 右岸(サン・テミリオン・ポムロール)のメルロー主体のワインがおすすめです。丸みがあって渋みが穏やかなので、若いうちから楽しめます。力強い赤が好みなら左岸から入るのも良いでしょう。

Q. 古いヴィンテージは初心者には難しくない?

A. むしろ飲み頃を迎えた熟成ヴィンテージは、タンニンがこなれて滑らかで飲みやすいものが多いです。当店では温度管理を徹底した状態でお届けし、飲み頃もご案内しますので安心してお選びください。

 

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