クロ・サン・ドニ / Clos Saint-Denis

Clos Saint-Denis

コート・ド・ニュイのモーツァルト——花の繊細さが際立つ、モレ・サン・ドニ最小のグラン・クリュ

クロ・サン・ドニはモレ・サン・ドニに位置するグラン・クリュで、約6.23ヘクタールというこの村のグラン・クリュ群の中で最も小さな畑です。その起源は11世紀、ヴェルジー城の領主によって開墾されたとされています。村の名称「モレ・サン・ドニ」自体がこの畑にちなんで名付けられており、村の歴史において特別な位置を占めています。1936年にクロ・ド・ラ・ロッシュと同時にグラン・クリュとして認定されました。

ドメーヌ・ポンソドメーヌ・デュジャックがこの畑の代表的な生産者として知られ、繊細でアロマティックなスタイルを通じてクロ・サン・ドニの個性を表現しています。畑の土壌は小石を含まない褐色石灰質で、シャンベルタンに似たリン分とミュジニーに似た粘土質を併せ持つという特異な構成を持ちます。

シルキーなタンニンと花の香り——クロ・サン・ドニが示す、コート・ド・ニュイ屈指の優美さ

クロ・サン・ドニのワインは、クロ・ド・ラ・ロッシュの力強さとは対照的に、花のアロマとシルキーなタンニンが際立つ、繊細で優美なスタイルが特徴です。「コート・ド・ニュイのモーツァルト」と称されることもあるほど、細やかなニュアンスの積み重ねが評価される畑であり、力強さよりも均整の取れた美しさを求める愛好家に特に支持されています。