シャトー・ド・モンドメーヌ / Château de Montdomaine

Château de Montdomaine
16世紀に遡るプルー家の五百年——2015年にフレデリックとルイザが継承し、オーガニック農法でよみがえったロワール・ヴーヴレの新章
ロワール・アンボワーズ近郊のナゼル・ネグロンに位置するシャトー・ド・モンドメーヌは、16世紀(1500年代)に遡る造り手一族の歴史を持つシャトーです。現当主フレデリック・プルーはその長い系譜を引き継ぐ一方、2015年にイギリス出身の妻ルイザとともにシャトーを引き受け、有機農業認証(AB)のもとで自然のサイクルを尊重した栽培への転換を進めました。17〜32ヘクタールの畑にはシュナン・ブラン、カベルネ・フラン、ガメイ、シャルドネ、ソーヴィニヨン、グロロー、コートが混在し、ヴーヴレ・トゥーレーヌ・アンボワーズ・トゥーレーヌの三アペラシオンにまたがる多彩なラインナップを生み出しています。
シャトーの名を高めているのが、シュナン・ブラン100%のヴーヴレです。南向きの斜面に広がるビオロジック管理の畑から収穫されたブドウは、土地の個性を純粋に表現するため、人工酵母・硫黄・甘味補填液などを添加しないナチュラルなアプローチで醸されます。スパークリング・タイプ(ペティアン・ナチュレル)ではラット上で最低12ヶ月間の瓶内熟成を経てデゴルジュマンし、シュナン特有の柑橘系の生き生きとした酸と細かな泡を表現。白・スパークリング・ロゼ・赤と幅広いスタイルを手がけながらも、500年の歴史をいま現代の感性でよみがえらせるプルー夫妻の仕事は、わずか数年でロワール自然派の注目銘柄としての地位を確立しています。
ビオロジック×ゼロ添加——シュナン・ブランが宿す柑橘とミネラルを、伝統製法のまま瓶に封じたヴーヴレの本質
フレデリックがヴーヴレで貫くのは「自然への敬意」を醸造哲学の核心に置くスタイルです。畑はオーガニック農法(AB認証)で管理し、土壌微生物と自然のサイクルを最大限に活かすことで、シュナン・ブラン本来のテロワール表現を引き出します。醸造では添加物を使わず、野生酵母による発酵、SO2最小限のアプローチを採用。ヴーヴレの伝統的なメトード・トラディシオネルによるスパークリングでは、瓶内熟成12ヶ月以上を経ることでシュナン・ブランの柑橘・洋梨・白い花のアロマと、ロワールの石灰質土壌が育む凛としたミネラルを繊細な泡とともに閉じ込めます。€8〜€25という手の届きやすい価格帯でありながら、わずか数年のうちに星付きレストランや自然派ワイン愛好家から高い評価を獲得。モンドメーヌは、ロワールが誇るシュナン・ブランの可能性を静かに、しかし確実に示し続けています。